概要
目次
はじめに
Ⅰ ポスト・グローバリゼーションの世界
第1章 悲劇は喜劇、あるいはすべてが喜劇――『ジョーカー』[遠藤徹]
[コラム]グローバルな格差を巡る様々な映画
[コラム]ゾンビタウン「フィラデルフィア」――フェンタニルの悪夢
第2章 コロナ禍における孤独を描く――『ソングバード』[石塚幸太郎]
[コラム]目的共同体としての抗議活動
第3章 移民問題に見る分断と壁――『ウエスト・サイド・ストーリー』[南波克行]
[コラム]スピルバーグの生い立ちから見る移民
Ⅱ 人種とジェンダーの多様性 vs. 抑圧的政策
第4章 本棚からのメッセージ――『イコライザー2』[伊達雅彦]
[コラム]BLM運動の影響
第5章 すべての野蛮人を根絶せよ――『私はあなたのニグロではない』[宗形賢二]
[コラム]白人至上主義運動
[コラム]BLM運動とリンクする表現者ジャネール・モネイ――奪われつつある人種的ルーツと性の警告
第6章 “RBG”はリベラル派のアイコン――『ビリーブ 未来への大逆転』[寺嶋さなえ]
[コラム]文化戦争としての人工妊娠中絶――プロチョイス対プロライフ
第7章 イン・ビトウィーン・ジェンダーズ――『ムーンライト』[塚田幸光]
[コラム]キリスト教福音派と「性」――『ある少年の告白』
Ⅲ デモクラシーの危機
第8章 ポスト・トゥルースの時代の報道の正義とは?――『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』[小澤奈美恵]
[コラム]トランプ大統領のロシア疑惑と二度の弾劾裁判
[コラム]トランプ大統領対ジョージア州検察――選挙を盗んだのは誰か
[コラム]一月六日議会襲撃事件――威信を失った古きアメリカの反乱
第9章 さらば現実の沙漠よ――『マトリックス』四部作[巽孝之]
[コラム]ポストヒューマン、シンギュラリティ、生成AI
Ⅳ 新たな潮流
第10章 ろう者の世界と聴者の世界をつなぐ架け橋――『コーダ あいのうた』[塩谷幸子]
[コラム]人工内耳をめぐる議論
第11章 オッペンハイマーと原爆の応答責任――『オッペンハイマー』[岩政伸治]
[コラム]『ゴジラ-1.0』ともう一つの戦後日本
第12章 食の政治学――『アメリカン・サイコ』『ハンニバル』[越智敏之]
[コラム]移民と食の融合
第13章 エイリアンから学ぶ――『メッセージ』[鈴木繁]
第14章 一人の人間とアメリカにとっての「偉大な飛躍」――『ファースト・マン』[冨塚亮平]
[コラム]エマソンの宇宙観
[コラム]スペースXと宇宙開発
第15章 Z世代の青春とサブカルチャーの現在――『ブックスマート』『行き止まりの世界に生まれて』[成実弘至]
[コラム]Z世代とファッション
おわりに
用語解説
引用・参考文献/参考映画
編著者紹介