概要
長男の死、妻との別れ、そしてアメリカ文学への思い…ヘミングウェイ、スタインベック、フォークナーなどの翻訳で知られる、ユニークな文学者の生涯。
目次
小伝 大橋吉之輔先生
第一章 「大橋吉之輔」の形成
ヒロシマ・ひろしま・広島
菊池寛のトランク
書物とのつきあい
シェイクスピアのこと
Episode 東大時代の先生
厨川先生のこと(厨川文夫氏への追悼文)
“Three Lives”(龍口直太郎氏への追悼文)
思い出すこと(西脇順三郎氏への追悼文)
師恩(西川正身氏への追悼文)
Episode 大橋二等兵
第二章 先生の文学論
アメリカ文学へのアプローチ
Episode 大橋ゼミ
スタインベックの文学
アーネスト・ヘミングウェイの死
ウィリアム・フォークナーの人と作品 -私は人間の終焉を信じないー
大橋健三郎著『フォークナー研究 1』
Episode 大橋先生の文学論
いまなぜユダヤ系なのか
谷崎、荷風の作品を評価 来日の米小説家ソール・ベロー
死を想定しない倫理
Episode 先生の、そして私の『ライ麦畑でつかまえて』
本国におけるメイラーの評価
『カリフォルニア州ヨコハマ町』
Episode 大橋先生と翻訳
事件と文学の間柄
南部女流作家の写真集
ケルーアック再考
思い出すこと
サーバー雑感
われわれにとって外国文学とは何かーー「アメリカ文学に対するアジアの反応」会議に出席して
シャーウッド・アンダスンと私