1. 新刊書
  2. 大畠一芳著, 『ヘンリー・ジェイムズとその時代 アイルランド、アメリカ、そしてイギリスへ』 悠書館, 2021. 9. 30. 四六判290頁, 2,400

大畠一芳著, 『ヘンリー・ジェイムズとその時代 アイルランド、アメリカ、そしてイギリスへ』 悠書館, 2021. 9. 30. 四六判290頁, 2,400

概要

新大陸アメリカと旧大陸ヨーロッパという異文化の対立を題材にした「国際小説」で、複数の視点による謎めいた「意識のドラマ」を描き、20世紀モダニズム文学の先駆者の一人とされるジェイムズの「意識と形式」への美学を、作品と人物像からたどる。

目次

序 章 アイルランドから新大陸アメリカへ―ジェイムズ家の三世代

第1章 ヘンリー・ジェイムズの小説理論

第2章 『ロデリック・ハドソン』論 ―未必の故意の物語

第3章 ロマンスとしての『アメリカ人』―過剰なる想像力の功罪

第4章 『ワシントン広場』の謎

第5章 『ある婦人の肖像』論 (1)―自由なる自我の破綻そして描かれなかった結末

第6章 『ある婦人の肖像』論(2)―ジェイムズはなぜラルフを死なせたか?

第7章 『鳩の翼』論―複数の視点が織りなすドラマ

第8章 語りの構造とヒーロー

終 章 ヘンリー・ジェイムズのアメリカ―意識と形式の分断


参考文献/初出一覧/あとがき/索引