1. 新刊書
  2. 坂野明子著, 『フィリップ・ロス研究——ヤムルカと星条旗』 彩流社, 2021. 3. 19. 四六判285+11頁, 3,200

坂野明子著, 『フィリップ・ロス研究——ヤムルカと星条旗』 彩流社, 2021. 3. 19. 四六判285+11頁, 3,200

概要

現代アメリカ文学を代表する作家、フィリップ・ロス(1933-2018)。

ロス文学の根幹をなす「ユダヤ性」に注目。各時期の代表作を通して、ロス文学の特徴とその変化を追う。


目次

第1章 ロス文学とは

第2章 作家としての旅立ち──『さようなら、コロンバス』(1959)

第3章 束縛とのたたかい──『レッティング・ゴー』(1962)と『ルーシーの哀しみ』(1967)

第4章 解放──『ポートノイの不満』(1969)

第5章 本当の自分を描くということ──『男としての我が人生』(1974)

第6章 ネイサン・ザッカマン登場──『ザッカマン・バウンド──三部作とエピローグ』(1985)

     『ゴースト・ライター』(1979)/『解き放たれたザッカマン』(1981)/『解剖学講義』(1983)

第7章 イスラエルという視点──『カウンターライフ』(1986)と『オペレーション・シャイロック』(1993)

第8章 身体が伝えるユダヤ性──『父の遺産』(1991)

第9章 ユダヤ的思考の完成に向けて──『サバスの劇場』(1995)

第10章 アメリカを問う──アメリカ史三部作

     『アメリカン・パストラル』(1997)/『私は共産主義者と結婚していた』(1998)/『人間の染み』(2000)

第11章 歴史改変小説──『プロット・アゲインスト・アメリカ』(2004)

第12章 エピローグに代えて