概要
目次
はしがき
1章『堕落に打ち震えて』
—オーツ文学の萌芽
2章『北門の傍らで』「大洪水の中で」
—現代の蛮地としての「エデン郡」/大恐慌後の家族崩壊
3章『悦楽の園』「田園の血」「私はいかにしてデトロイト矯正院から世の中を考え再出発したか」
—女主人公たちのアメリカの物質崇拝への欲望と拒絶の視点から
4章『かれら』
—デトロイト暴動を背景にした「生き残り」の三形態
5章『マーヤ——ある人生』
—自伝的作品として読む
6章『これだけは覚えていてほしい』
—一九五〇年代のアメリカの家族像
7章『密会』
—一九八〇年代後半のアメリカの家族再考を反映した、新たな家族像と人間群像
8章『苦いから、私の心臓だからこそ』
—白人と黒人の「魂の友」を希求して
9章『扉を閉ざして』
—アイリスの修正としてのキャラ/「魂の友」の成就
10章『ブラックウォーター』
—アメリカの女性神話の悲劇
11章『生きる意味』
—アイルランド系アメリカ人の生き方、ペルソナからパーソナリティへ
付録 公民権運動と南部女性文学
—人種と性のせめぎあい
註・引用文献・参考文献一覧
書誌
ジョイス・キャロル・オーツの著作
略歴
あとがきJ・C・オーツ雑感
索引