1. 新刊書
  2. 伊藤詔子編・訳・著, 『【新編エドガー・アラン・ポー評論集】ゴッサムの街と人々他+論説「コロナ時代にニューヨーク作家ポーを読む」』 小鳥遊書房, 2020. 12. 10. 四六判200頁, 2,000

伊藤詔子編・訳・著, 『【新編エドガー・アラン・ポー評論集】ゴッサムの街と人々他+論説「コロナ時代にニューヨーク作家ポーを読む」』 小鳥遊書房, 2020. 12. 10. 四六判200頁, 2,000

概要

ニューヨークが「マガジニスト・ポー」をいかに生み出したのかがわかる重要な幻のニューヨーク論「ゴッサムの街と人々」をはじめ、あの「黒猫」に付された序文「直感対理性」、そして科学的評論「貝類学序文」「ダゲレオ論」等これまで重要でありながら翻訳されてこなかったポーの知る人ぞ知る評論を、ポーのニューヨーク・コレラ禍を描いた「スフィンクス」論——「コロナ時代にニューヨーク作家ポーを読む」等、ポー新編・新訳を論文付きにてお届けします。

目次

訳者による序文——

幻のニューヨーク論『ゴッサムの街と人々』他

評論集本邦初訳の背景について

Ⅰ 『ゴッサムの街と人々——「コロンビア・スパイ」

への七つの手紙』( 一八四四)

・マボットによる序  

・『ゴッサムの街と人々——「コロンビア・スパイ」

への七つの手紙』

Ⅱ 「雑誌社という牢獄の秘密の告白」(一八四五)

Ⅲ 「直覚対理性——黒猫序文」(一八四〇)Ⅳ 「ダゲレオタイプ論1〜3」(一八三九—四〇) 

Ⅴ 「貝類学の手引き序文」( 一八三九)

Ⅵ  「スフィンクス——謎の雀蛾」(一八四六)

 

【訳者論考】

一 ニューヨークがマガジニスト・ポーをつくった

 1.フィラデルフィアからニューヨークへ  2.ナッソー街のポー

 3.〈ニューヨーク・レター〉というジャンル  4. 評価と研究

 

二 超傑作「黒猫」の秘密

 1.ノンヒューマン・ストリーとしての「黒猫」  2.ドアを開ける猫

 3.プルートーのダゲレオ肖像画と怪物の現われ

 

三 コロナ時代にニューヨーク作家ポーを読む

 1.ポーの人生とパンデミック  2リバティベルと「赤死病の仮面」

 3.ポー的疫病譚の想像力の深み 

 4“The Sphinx” (Death’s-headed Sphinx、髑髏面型雀蛾)とは何か 

  5.髑髏と弔鐘