概要
目次
序論—〈嘆き〉の語りの汎用性
Ⅰ 嘆きの萌芽
第1章 〈モラル・ヒストリアン〉ホーソーンー「ロジャー・マルヴィンの埋葬」とアレゴリカル・ロマンスの成立
第2章 ロマンスと嘆きの民主主義—「ぼくの親戚モーリノー大佐」における暴徒表象の意味
第3章 キューバの〈嘆き〉とホーソーン—「ラパチーニの娘」、『キューバ・ジャーナル』、『ファニタ』
Ⅱ 嘆きの成熟
第4章 家庭崩壊の美学—ホーソーンと宗教共同体的家庭改革
第5章 「なんじを創りしはだれぞ」—『緋文字』の怪物的誕生
第6章 動物磁気、強制移住、銀板写真—『七破風の屋敷』と〈嘆き〉の重層性
第7章 知りすぎた(のに語らない)男—『ブライズデール・ロマンス』と語りのメランコリア
Ⅲ 嘆きの結実
第8章 マーガレット・フラーと牧神—ローマ革命と社会運動の接触
第9章 ホーソーン氏、都に行く—「主として戦争問題について」における戦争政治学
第10章 世界改良のアメリカンドリームー「セプティミアス」原稿と不死の夢