1. 新刊書
  2. 堀内正規著, 『生きづらいこの世界で、アメリカ文学を読もう カポーティ、ギンズバーグからメルヴィル、ディキンスンまで』 小鳥遊書房, 2019. 12. 28. 四六判253頁, 2,200

堀内正規著, 『生きづらいこの世界で、アメリカ文学を読もう カポーティ、ギンズバーグからメルヴィル、ディキンスンまで』 小鳥遊書房, 2019. 12. 28. 四六判253頁, 2,200

概要

生きづらいこの世界をどう生きればいいのか。

強く生きなくていい。でもそれではどう生きればいい?

ほんとうは人生に「勝ち組」も「負け組」もなく、

誰も〈敗者〉ではないということを、文学はいつも告げています。

本書で紹介するアメリカ文学(ロックや映画にまつわる章もあります)は以下の通り。

カポーティ、フォークナー、ギンズバーグ、ルー・リード、

ボブ・ディラン、ジャームッシュ、ブコウスキーから、

メルヴィル、ポー、ホーソーン、ソロー、ディキンスン、ホイットマンまで……。


目次

【主な目次】

はじめに

『遠い声 遠い部屋』 何者でもないわたしへ

フォークナーの振り切れない人びと

ギンズバーグは「カディッシュ」

ボブ・ディラン——自己を他者化するパフォーマー

ルー・リード——落ちゆく者の落ちなさ

真剣な気晴らし——ブコウスキーの死のかわし方

J・Jの詩学——ここからここへ(『パターソン』→『デッドマン』→『パターソン』)

 

『白鯨』——震災後のまなざしで読み直す

エドガー・アラン・ポーについて

『緋文字』のホーソーンのまなざし

『ウォールデン』——宇宙の一点に仮住まいする雄鶏の声

フラジャイル・ホイットマン

苦悩と狭さから——ディキンスンを読む