1. 新刊書
  2. 石原剛編著, 『空とアメリカ文学』 彩流社, 2019. 9. 20. 298+18頁, 3,200

石原剛編著, 『空とアメリカ文学』 彩流社, 2019. 9. 20. 298+18頁, 3,200

概要

航空大国アメリカで育まれた、空をめぐる文学的想像力

ポーの気球小説からメルヴィルに潜む空への想像力、トウェインの空や宇宙を巡るファンタジー、ガーンズバックの宇宙飛行、イニャリトゥの宙空、飛行文学に欠かせないサン=テグジュペリ、アン・モロウ・リンドバーグ、そしてフォークナー、カーヴァー、パワーズ、ソーンダーズ等、21世紀の現代アメリカ作家へ──。

 

目次

序章 (石原 剛)

第1章 空飛ぶ時代の墜落の夢想

  ──ポーの気球譚「ハンス・プファールの無類の冒険」

(西山けい子/関西学院大学文学部教授)

第2章 メルヴィルの海・メルヴィルの空

  ──19世紀アメリカの空間認知と21世紀の地球

(下河辺美知子/成蹊大学名誉教授)

第3章 気球乗りの視線、反転するパノラマ

  ──マーク・トウェインの『トム・ソーヤの外国旅行』を読む

(細野香里/慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程)

第4章 マーク・トウェインの空への憧れ

  ──気球物語から宇宙のファンタジーへ

(有馬容子/敬愛大学国際学部教授)

第5章 宙空都市マンハッタン

  ──ガーンズバック、テスラ、イニャリトゥ

(巽孝之/慶應義塾大学文学部教授)

第6章 空と大地から、砂漠と宇宙へ

  ──サン=テグジュペリ作品における飛行のテーマ

(藤田義孝/大谷大学文学部教授)

第7章 空を飛ぶということ

  ──アン・モロウ・リンドバーグの東アジア飛行

(石原 剛)

第8章 空のフォークナー文学

  ──『標識塔〈パイロン〉』をめぐるプリントカルチャーについて

(山根亮一/東京工業大学リベラルアーツ研究教育院

 環境・社会理工学院社会・人間科学系准教授)

第9章 レイモンド・カーヴァーの空

  ──あるいは、空を舞う文学

(橋本安央/関西学院大学文学部教授)

第10章 ロードから共感、資本から監視へ

  ──21世紀小説における「空」

(藤井 光/同志社大学文学部教授)
あとがき

事項索引

人名・作品名索引

図版出典