1. 新刊書
  2. T. S. エリオット著, 滝沢博訳・解説, 『荒地』 春風社, 2019. 7. 8. 四六判309頁, 2,900

T. S. エリオット著, 滝沢博訳・解説, 『荒地』 春風社, 2019. 7. 8. 四六判309頁, 2,900

概要

モダニズム詩の金字塔『荒地』の最新訳

《孤独》という時代の病理を描く同作を清新な日本語訳でよみ直す。作品中に現れるモチーフや制作過程の問題等に着眼した解説も充実。

——『荒地』はつぎはぎのコラージュのような、あるいは映画の予告編のような作品である。一見とりとめのない断片の羅列に見えるかもしれない。しかし実際は一定のモチーフが表現を変えながら繰り返し現れ、作品としてのまとまりを作っている。ここでは主なモチーフを《心が通わない男女》《大戦と帝国》《死と再生》の三つのグループに分けて解説する。(本文より)

目次

荒地

一 死者の埋葬

二 チェスの虜

三 火の説教

四 水による死

五 雷が言ったこと

解説

Ⅰ 作者T・S・エリオットについて

一 伝記

二 詩論

Ⅱ 『荒地』について

一 モチーフ

二 構造

三 制作過程の問題

訳注

テクストの問題

参考文献