概要
扉を開けると、そこは何処にもない国だった。
ドイツ系英文学者ニコラス・ロゲンと比較文学者ヨゼフ・ロゲンドルフが基礎を作り、英米の学匠司祭ピーター・ミルワードやフランシス・マシー、ウィリアム・カリーが教室を賑わせ、そんな独自の国際的時空間から、やがて刈田元司や安西徹雄、渡部昇一など我が国を代表する英語英米文学者たちが教育と研究に邁進し、数々の逸材を世に送り出した。
何処にもない英文学科の黎明から黄金時代へ、そして現在に至る90年の歩みの集大成!
創立当時からの貴重な資料や写真をはじめ、各年代の学長・学部長・学科長の年譜のほか、高柳俊一上智大学名誉教授と巽孝之慶應義塾大学教授・英文学科同窓会会長による特別対談「上智英文90 年---- 黎明から黄金時代へ」が巻頭を飾ります。
またロゲンドルフ先生、刈田元司先生、ピーター・ミルワード先生、渡部昇一先生からウィリアム・カリー先生まで英文学科をリードしてきてくださった先生方のプロファイルなど盛りだくさん内容となっています。
さらに第一線で活躍されている卒業生から学生時代の思い出や学生へのメッセージも多数掲載!
元ファーストレディの細川佳代子氏、国会議員の今井雅人氏、ジャーナリストの松本方哉氏、作家の諸田玲子氏、歌人の穂村弘氏、作詞家の売野雅勇氏など多くの方々からのインタビューや寄稿も掲載予定です。