1. 新刊書
  2. 杉澤伶維子著. 『フィリップ・ロスとアメリカ 後期作品論』 彩流社, 2018. 12. 25. 四六判270+xxiv頁, 3,200

杉澤伶維子著. 『フィリップ・ロスとアメリカ 後期作品論』 彩流社, 2018. 12. 25. 四六判270+xxiv頁, 3,200

概要

2018年5月に逝去した「最も偉大なアメリカ作家の一人」、フィリップ・ロス。

豊かな物語性の中で、市井の個人の視点で鋭く「アメリカ」と対峙し、深層を抉ったロス。

ことに成熟度を増した後期作品群を中心に論じた、本邦初の“ロス研究書”。

目次

はじめに フィリップ・ロスの死

序章 アメリカを語る(ユダヤ系)アメリカ作家

第一章 パストラルを求めて——『カウンターライフ』

第二章 起源の地にて——『オペレーション・シャイロック』

第三章 居場所の問題——『サバスの劇場』

第四章 想像力と創造性——『アメリカン・パストラル』

第五章 裏切りと純粋さ——『私は共産主義者と結婚していた』

第六章 個人と共同体——『ヒューマン・ステイン』

第七章 「小さな物語」の記憶——『プロット・アゲインスト・アメリカ』

第八章 作家の老いをめぐって——『ゴースト退場』

第九章 「見えない矢」を語る——『ネメシス』

終章 「プロット・アゲインスト・アメリカ』

あとがき