概要
アメリカの詩人、ラングストン・ヒューズの本邦初となる研究書。処女詩集「くたびれたブルース」から最終詩集「豹と鞭」までを概観し、その独自性やヒューズ詩法の意味を考察する。ヒューズ以前の黒人詩も取り上げる。
目次
序章 詩とは何か、そしてヒューズの現代性
第1章 ブルース詩の誕生 ・『くたびれたブルース』
・『晴着を質屋に』
第2章 政治と詩、あるいは詩の力とは ・『あらたな歌』
・『親愛なる麗しき死よ』
・「未収録詩群」
第3章 ライト・ヴァースと黒人社会 ・『ハーレムのシェイクスピア』
・『シンプル物語』
第4章 戦争と詩、不運な時代の生き方とは ・『ジム・クロウの最後の立場』
・『驚異の原野』
・『片道切符』
第5章 ジャズと俗語の実験 ・『遅らされた夢のモンタージュ』
・『母さんに訊け』
第6章 大衆詩における独創 ・『豹と鞭』
・「アメリカの悲痛」
・「アラバマの夜明け」
第7章 ヒューズの詩法とは
終章 ヒューズ以前の黒人詩