1. 新刊書
  2. 森有礼・小原文衛編著. 『路と異界の英語圏文学』 大阪教育図書, 2018. 1. 25. A5版 iv+243頁, 2,800

森有礼・小原文衛編著. 『路と異界の英語圏文学』 大阪教育図書, 2018. 1. 25. A5版 iv+243頁, 2,800

概要

北米からカリブ海を経てイギリスへ—異界を求める旅を辿る気鋭の論考10本


目次

「はじめに」(森 有礼)

第一部 北アメリカにおける路と異界

『悪魔のいけにえ』を観るフォークナー——都市伝説、ロード・ナラティブ、『サンクチュアリ』—— (森 有礼)

ランボー、トラウマ、反復強迫——ロード・ナラティヴと〈現実界〉 小原 文衛

空間旅行から時間旅行へ−『フージアの休日』にみるドライサーのアメリカン・パストラリズム− (土屋 陽子)

『ジッピー・ザ・ピンヘッド』における路と異界とビート文化—対抗文化と主流文化の中間的文化 (社河内 友里)

イメージの異境——『パリ、テキサス』とアメリカ的風景の変容 (塚田 幸光)

「もっと遠くまで行けば」——カナダ大西洋州(アトランティック・カナダ)、自動車での移動(オートモビリティ)、そして路(みち)—— (クリストファー・J・アームストロング)

 

第二部 十九世紀イギリスの路と異界

歴史の果ての異界—メアリー・シェリーの『最後のひとり』 (細川 美苗)

『骨董屋』における彷徨、憑依、異界 (矢次 綾)

 

第三部 カリブ海を巡る異界

ウナ・マーソン作品における三つの異界——キングストン、ロンドン、ポコマニア (小林英里)

トリニダードの「ごろつき」と新植民地主義—アール・ラヴレイスの『ドラゴンは踊れない』にみるスラム住民たちの闘争の記録— (杉浦清文)

「あとがき」 (小原 文衛)