概要
『スリーピー・ホローの伝説』(ティム・バートン監督で映画化/現在、アメリカで連続ドラマ化)、『リップ・ヴァン・ウィンクル』(岩井俊二監督作『リップヴァンウィンクルの花嫁』)など、もはや民話のように浸透しさまざまなかたちで翻案されている作品を書いた作家は、作品があまりに有名になりすぎたからこそ忘れられてしまった!?アメリカでは国民的作家として切手にもなっているロマン派作家の軌跡を探る。
英語の模範とされ、芥川龍之介や大日本帝国憲法の起草に参画した金子堅太郎など、明治期の知識人らにも大いに吸収され影響した作品『スケッチブック』、いまも読み継がれる旅行記『アルハンブラ物語』……。これらの作品をものしたワシントン・アーヴィングとは、一体どのような人物だったのか。その生涯と作品をたどる。
目次
はじめに
第一章 気ままな修業時代
第二章 旧世界という新天地
第三章 独創性の模索
第四章 豊穣の空白期——スペインを舞台に
第五章 名声と共に帰還
第六章 アーヴィングと日本
あとがき