概要
岐阜に生まれた軍国少年は、いかにして、戦後日本の代表的なアメリカ文学者・比較文学者となったのか。自由闊達な学風を展開し、「浴衣がけ」の学問を提唱してきた著者が、語りとインタビューという形式で、みずからの学問史を自在に語る。『サーカスが来た!』『アメリカ文学史講義』『有島武郎』などの執筆の裏側を語ることを通して、戦後日本の文学研究の一側面を明らかにする。末尾に、平石貴樹氏の「亀井俊介研究序説」を収録。
目次
第一部 時代を追って
第一章 少年期から大学卒業まで
第二章 学問の入り口 大学院時代
第三章 東京大学時代I
第四章 東京大学時代II
第五章 岐阜女子大学時代
第二部 著作をめぐって
第六章 『サーカスが来た! アメリカ大衆文化覚書』
第七章 『アメリカ文学史講義』全三巻
第八章 『有島武郎——世間に対して真剣勝負をし続けて』
第三部 学びの道を顧みて
第九章 わが極私的学問史
付録 「亀井俊介研究序説」(講演)平石貴樹
亀井俊介著作目録
亀井俊介年譜